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月始め13時間遅れてる (リーダーシップの基礎理論について書いています)

3本の論文を読んで、今日もClassに参加しました。

今日はリーダーシップの基礎的な理論を基にした授業で、
前半を先生が授業をした後に、実際の人物を想定して、
その人が理論にあてはまるかどうかを3つのグループに分かれて議論する。

スターリンとナチスと若者に人気のコメディアン(たぶん)
の名前があがり、それぞれに対して意見を述べた。

その時の講義では
Traits,
Behavior,
Contingency,
Relationship,
の4つの基礎理論をフレームワークとして議論をした。

今回はせっかくなのでそれぞれの理論の解説を日記のかわりにしたい。

・Traits(特性論)
Traitsというのは直訳すると「特色・特徴」という意味になるのだが、
ここで指すのは、「リーダーの(人間として持つ)特徴」を
リーダーシップの重要な要素として捉える理論で、
一般的な理論として特性5因子論(Big five)という5つの要素で考える、
Five-Factor Model of Personalityという
Goldbarg等によって確立された枠組みが有名である。

特性5因子とは、
N…神経症的傾向 Neuroticism
  不安、敵意、抑うつ、自意識、衝動性、傷つきやすさ
E…外向性 Extraversion
  温かさ、群居性、断行性、活動性、刺激希求性、よい感情
O…開放性 Openness to Experience
  空想、審美性、感情、行為、アイデア、価値
A…調和性 Agreeableness
  信頼、実直さ、利他性、応諾、慎み深さ、優しさ
C…誠実性 Conscientiousness
  コンピテンス、秩序、良心性、達成追求、自己鍛錬、慎重さ
(i一覧はhttp://www.oak.dti.ne.jp/~xkana/psycho/clinical/clinical_07/index.htmlから抜粋)

という5つの因子のことで、2002年の研究(Judge et al.)では
C,E,Oはリーダーシップとの関連性があり、
A,Nは関連性がないということが示されている。

(ちなみに、この5つはOCEANと覚えれば覚えやすいよ)

Traitsは一番古典的な理論であるが、
最新の研究でも無視できない大事な理論である。


・Behavior(行動理論)
この理論はTraits理論の次に現れた理論で、
Ohio State University(オハイオ州立大学)
の研究グループが提唱した理論である。

彼らは効果的なリーダーの「行動」に注目した。
そして、数々の行動を研究し、
最終的に2種類の行動に帰着されることをつきとめた。

その2つが
Consideration(配慮)
Initiation Structure(構造づくり)
である。

以降、同様な行動理論が提唱される。
例えば
University of Michigan(ミシガン大学)のLikertが提唱したのは
people-oriented(従業員重視)
task-oriented(生産重視)
の2軸、

日本でも三隅二不二が提唱した
Performance(成果)
Maintenance(調整)
の2軸を設定したPM理論というものが提唱されている。

いずれにせよ、
成果を志向するか、人間を志向するかの2つの要素を重要視し、
2要素とも高いリーダーが最も効果的なリーダーシップとされた。



・Contingency(コンティンジェンシー理論)
無理矢理日本語に訳すと「状況適合理論」という。

実は、先述の行動理論で好ましい行動をしているリーダーがいるにもかかわらず、
組織が必ずしもよい業績を出せないという事例が、少なからず指摘された。

そこでFiedlerはLPC得点と状況要因を分析して、
効果的なリーダーシップの形を解明しようとした。

LPC得点とは、行動理論の考え方とほぼ同じと考えればよい。
高LPC:人間志向的
低LPC:課題志向的
のリーダーのことである。

一方、状況要因としては
①部下との関係の良さ
②そのリーダーに与えられた権限の大きさ
③仕事の構造化の程度(課題が明確かどうか)
の3つの要素の高低の組み合わせ(2×2×2=8通り)を定め、
それぞれをオクタントⅠ~Ⅷと名づける。

そして、LPC得点の高低と各オクタントの相性を考え、
状況に合ったリーダーシップを充てるのが良い、という考えである。

簡単に言うと「適材適所」の理論であり、
下手をすると理論として成立しなくなる危険性もある。

現在のリーダーシップ理論では(特に実務界では)、
この考え方が有力なのではないだろうか。



・Relationship(関係性)
上司と部下の関係性に着目した理論として
もともとはVDL(垂直二者連関)と言う理論が提唱され、
もっとも有名なものにGraenが提唱した
LMX理論(リーダー・メンバー交換理論)というものがある。

LMX理論はそれまでの理論はリーダーだけに着眼した
1人モデルがほとんどだったが、LMXの登場により、
リーダーだけでなく、リーダーとフォロワーの双方を
とらえる2人モデルが、リーダーシップの文脈で考察されるようになった。

(フォロワー:リーダーについていく人)

LMXはInformal(非公式的)な関係に着目して、
(本来は部下と上司はFormalな関係なはずなのに)
上司と部下の関係の良さを測り、
それによってリーダーシップの効果が左右されることを明らかにした。

これは現在のリーダーシップの研究でもよく使われている理論である。

ただ、この理論はたくさんのスケール(指標)が開発されすぎてしまい、
扱いきれない状態に陥りそうになったが、
Schriesheimが1999年に包括的なレビューを行って、
今では数個の有効な指標に収まっている。



今のリーダーシップの基礎になっている4つの理論を紹介しました。
他にもたくさん理論はありますが、気が向いたらまた書きます。



内容は分かってたんだけど、
やっぱりClassでは英語が聞き取れなくて、
内容が分かるのに、英語が分からないというのが歯痒かったなぁ。


あと、やっぱりこっちの1年生の生徒は
議論が小さくまとまってしまいがちだと思いました。

唯一、スターリン政権が崩壊したのは、
「コンティンジェンシーの状況が変わったからだ」という指摘があったのは面白かった。

こういう意見がもっと活発にされるなら
ディベートってすごくいいと思うなぁ。
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