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追いかけても師はいつの日も雲の上

師匠とは「分からせるけど、分かられない存在」ではないだろうか。

僕には恐らく師匠がいる。
父と高校時代の担任、学部時代の教授、現在の教授は師匠になるのだと思う。

彼らの凄さを測れるものさしを僕は持っていない。

僕のものさしで測れる部分では自分の方が優れているところは多々ある。
そして、自分基準で測れる要素を総合しても僕の方が優れているかもしれない。
しかし、彼らはそれでも「僕よりすごい」のである。

あんなに酔っ払っていい加減なことを怒鳴り散らしても、
まだ彼の元に集まってくる人がいる。

本人は適当に手を抜いて対応しているんだけど、
時折見せる匠のような技が僕との格の違いを思わせる。

明らかに、院生の頭の回転の方が高い。
しかし、彼はそれでも言葉に力がある。

努力の積み重ねがいやらしいほど見えるし、ダメなところも多い。
でも、彼の脳には狂気から来るとも思える知識が存在する。


彼らは僕のものさしで測れない凄さを持っている。
もうなかなか会えなくなった人を
僕はもう超えることができないのかもしれない。


そういうのを師と呼ぶのではないだろうか。


ただ
彼は適当に怒鳴り散らしているだけかもしれない。
彼は本当に手抜きをしているだけなのかもしれない。
彼は魅力的な声と話し方をしているだけなのかもしれない。
彼はたまたまその分野の知識を持っていただけかもしれない。

でも、僕にはすごいと感じられてしまうから、
彼らは僕の師になる。


恐らく、過去、塾で僕が担当していたクラスの生徒も
僕に対して同じような想いを持っているだろう。
(始めの方は意図していなかったことだが、
最後の年度では少し意識していた)

「先生はすごい。敵わない。」

と思われていたのだと思う。

彼らの多くは僕の言葉を拡大解釈して捉えて、記憶に残していたようだった。
彼らは「僕の言葉の裏に何かすごいものがある」
というイメージを持っていたのかも知れない。

大してすごいことをしていたわけではない。

ただ僕は、
身体を生徒に向けている時は親切で分かり易くてたまに面白い先生。
ただ、生徒に面と向かない時の自分は、生徒にとってすごい存在であったように思う。

そんなに出勤頻度は高くないし、出勤時間も長くないのに、
なぜか他の講師から偉い人かのように扱われ、
責任者とも(他の講師と比べて)対等に話し、
他の生徒多くの生徒からもなぜか知られていて、
保護者からの信頼が厚い。

これは生徒のものさしでは測れないのだろう。
だから、たったこれだけの事実からでも
僕を拡大解釈してイメージを肥大化させてしまう。

彼らの卒業時のアンケートでは僕が過去に言ったことを
自分の信念として定着させている生徒も多かった。

その中には自分が言ったことも忘れるぐらい、
そんな大した意図を込めないで言ったものも含まれていた。

その時は「そこまで影響力のある存在だったのか」と驚いたものだ。


一介の塾講師が師匠になってしまうことは、
僕は基本的には良いこととは思わない。

ただ、自分勝手な意見と思うかもしれないけれど、
彼らにそういう存在を見つけてもらえたことは良いことだとも思っている。

彼らの何人かは、自分の道の延長線上にはいない存在を
がむしゃらに追いかけて努力し、成長してくれるかもしれない。

そしていつかそのうちの何人かは誰かの師匠になるかもしれない。
そして、また弟子に誤解させ、走らせて成長させていく。

そのころに僕は立派な師匠となった彼らに「やっと俺を超えたな」と伝える。
しかし、僕はその時にその言葉通りに受け取れないような凄さを感じさせたい(笑)

僕は父を超えられないまま死に、彼らも僕を越えられないまま死ぬのである。
素敵。


最近は武道経験者でも師匠という存在を
持っている人は多くはないのではないだろうか。

なんだかビジネスライクなお稽古ごとの経験者は多い気がするが、
師匠を持ってそうな武道経験者は僕は片手に収まるほどしか知らない。

彼らは理不尽なことでさえ合理的に捉えて自分の血肉とする。

昨日のグループ面接で一緒になった人の
「筋トレとかそういうのではなくて、
『走る』ために走ることも大事だと思うんですよ。」
という言葉は、まさにその典型で、
これを聞いた時、
次に回ってくる僕への面接なんてどうでもいいと思えるぐらい心が震えた。


今、僕には次のステージにおける師匠にしたい人がいる。
インターンに行った企業のどちらにも僕には測れない人が一人ずついた。
この幸せだが苦しい問いに答えることが、
僕の今の大きな課題なのかもしれないな。



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