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アバターにヒトの狙いを感じ取り

アウトプットをそろそろしないといけないなー、
と思ったので、まずは映画「AVATER」を見た時の雑感でも。

宣伝文に書いている程度のあらすじには触れるけれど、
ネタバレと言うほど、内容に突っ込むわけではないので、
今から見る人でも、たぶん見ても大丈夫だと思います。

でも、それでも見たくない人はこれ以降見ないように。
ただ、目次を見ても分かるように、本当に内容にはほとんど触れない。


目次

概観
見なおすことについて
映像について
 生物学的なエロさ
 3D映画の可能性
人について
 論理の優先度の違い
 レセプター(受信できる部分)の数による影響
 結局、同じ舞台で戦う
世界観について
 自然への畏敬の表現
 人間の感覚の延長の世界
 監督が設定を握るゲームでしかない


・概観
「自然を崇拝する者とビジネスを優先する者の戦い」
という、まとめてしまうとベタな内容。
僕はこの作品を通じて、ずっと宮崎駿作品を連想した。
「ナウシカ」や「もののけ姫」などとテーマは酷似しているように思う。

自然側が異星人で、ビジネス側が地球人。
(舞台がその星なので、むしろ地球人=異星人なのだが)

その二者が、
自然側は自分の星の自然を守るため、
ビジネス側は資源を搾取するために戦う。

誰もが予想できるように自然側が勝つことになる。


・見なおすことについて
このように、使い古されたテーマについて今更語るのはどうか、
とも考えたけれど、「観たことある」と「考えた(語った)ことがある」
というのは全く違うと思うので、まとまらなくとも語ることに意義を感じる。

ということで、分類しながら考えたわけではなく、
考えついたことを分類して述べてみようと思う。


・映像について
この映画では3Dについて特に注目されているわけではなく、
3Dを除いても自然描写を中心とした美麗な映像が展開されている。

■生物学的なエロさ
特に、この映画では壮大な自然の映像が多用される。
とても綺麗で、かつ現実世界にはいない動植物ばかりが登場する。

基本的には地球に実存する動植物の特徴を組み合わせて作っているのだけれど、
それだけでは、リアリティを生めないと思う。

では、キメラ(合成獣)にリアリティや生命の躍動を与えるものは何なのだろうか。

僕は「エロさ」だと思う。

人間目線ではなく、生物学的なエロさ。
性を感じるような要素(デザイン・色・声など)を加えることで、
架空の動植物に生命を付与しているのではないか、と感じた。

■3D映画の可能性
この映画は3D映画を活かせる映画である。
しかし、全ての映画に3Dが活かせるわけではないことも分かった。

それは本編の前に流れる3D映画の広告を見れば明らかである。
明らかに、「3Dが活きていない」映画が分かるのだ。

3D映画はネイチャー・バトル・アクション・ホラーあたりでは
非常に有用に働くのではないだろうか。
特に、ホラーで活用することで異常な怖さを体験できる気がする。


・人について
異星人も地球人もそれぞれの言語体系を用い、
議論したり、衝突、取引をしていた。
そこで見られる人間関係について感じたことを記す。

■論理の優先度の違い
どちらも言語体系はあり、コミュニケーションに論理も活用しているのだけれど、
異星人と地球人で、論理の優先度が違うのである。

自然を大事にする異星人は論理を無視してでも、
自然や伝統を守ろうとする。

言語はそれほど重要視されず、
論理は簡単に超越されうるものなのである。

これは東洋思想と西洋哲学の違いにとても似ている。

異星人は東洋思想と同じように「感じること」を重要視している。
地球人は言わずもがなである。

映画では極端な例で現れているけれど、
現実でも、それぞれの要素を個々人のバランスで持ち合わせていて、
そのバランスで人の判断方法や思考法が変わってくるのだろうと思った。


■レセプター(受信できる部分)の数による影響
人の知識や感覚器官などによって受信できる情報が違う。
つまり受信器官の有無によって物事の認識の仕方が変わるのだ。
それによって人間関係やコミュニケーションに大きく影響を与える。

この映画では、地球人が、
異星人側の人間、生物学者、ビジネス側の軍人というような立場に分かれる。

異星人側の人間は、無条件の自然の大切さを説く。
生物学者は、生物学的な意義を説く。

しかし、軍人らはそれらの知識や、
無条件な考え方を持ち合わせていないので、
彼らの主張を理解できなくて、
自分のもつ「ビジネスの尺度」でしか物事を測れないため、
二人の意見を笑い話にしか思えない。

冒頭でも主人公は科学者でなく、不真面目な人間なので、
実験の科学的意義やルールを守ることの意義を理解できない。

逆に、レセプターがあることにも弊害はある。
例えば、科学者は科学的な知識を簡単に失うことができない。
だから、異星人が自然を「自然」として認識している一方、
科学者は生物学的に対象を認識することをやめることができない。
自然を「自然」として認識することを理解できたとしても、だ。

これは絶対音感を持つ人が、「音階が分からないまま聞く」ことができない、
というのと同じだ。

つまり、知識がないことも、知識を得ることも重みになるのだ。
感覚器官を持っているのも持っていないのも弊害になりうるのだ。


「忘れること」も有用であると思った。

■結局、同じ舞台で戦う
最終的に異星人と地球人は戦うことになる。
つまり、暴力で解決しようとするのだ。

ここに登場人物(特に主人公と科学者)の愚かさがある。

地球人は侵略しようと暴力で解決しようとする。
異星人もそれに対して正面から暴力で対決しようとする。

そもそも異星人側は戦闘力が優れているわけではない。
兵器に対して攻撃力も防御力も圧倒的に弱い。

彼らの側には偉大な自然による他の面での圧倒的優位があるはずなのだ。

それを認識せずに、問題解決を先延ばしし、
最終的に暴力による闘争に帰着してしまった。

「大自然によって地球人を包み込み、自然の偉大さを体験させる」
ぐらいのことをやるべきだったように思う。

結局、お粗末な奇襲作戦も使ったが、”たまたま”勝てたのである。

それはたまたまでしかなく、
自然の偉大さを示せた訳ではないし、
次、同じような侵略があれば負ける可能性が大きいと思う。


・世界観について

■自然への畏敬の表現
この映画では自然の壮大さ、素晴らしさを
本来よりも”拡大した”表現を駆使して視聴者に分かりやすいように示している。

空中に浮く島、生命の循環や移行など、
これは架空のものとしてとらえるべきではなく、
あくまで「分かりやすく示した例」としてとらえるのが正しいと思う。

島が空中に浮くように、生命の場所が移行するのと同じように、
自然には不可解なことがたくさんある。
常識的にはあり得ないことや簡単には理解できないことがたくさんあるのだ。

堅いアスファルトを突き抜ける草花。
大昔に生体が分岐したはずなのに進化の結果、
奇跡的にほぼ同じ姿に落ち着いた異種の哺乳類。
なぜか異常に磁力が狂う地域。

宙に浮く島 は決して空想ではないように感じる。
ある種、「常識的な自然」であるかのようにも思えるのだ。

そういった感覚が映像の中にふんだんに現れている気がする。

自然の不可解さに注視しないままいつのまにか失っている人には
なかなか理解できないことかもしれないけれど。


■人間の感覚の延長の世界
しかし、やはりここで現れている自然は
「人間の感覚の延長」でしかないのは仕方がない。

やはり地球をモデルにするしかないのだ。
やはり「ジャングル」が舞台なのだ。

細々なことを指摘し始めてはキリが無いけれど、
音楽が「アフリカ音楽」のリズムであるところなどには
それが特に表れているのではないだろうか。

異世界を作るときに、地球をモデルにするしかないのだ。
それは先述した「レセプター」にも関係があるのかもしれない。


■監督が設定を握るゲームでしかない
これも先述の「同じ舞台で戦う」という所につながることなのだが、
この映画での闘争は特に目立った戦略もなく、
最終的に暴力と暴力で問題を解決しようとしたのである。

つまり、製作者のパラメータ設定次第で勝つか負けるか決まってしまう。

もちろん超自然的な暴力と軍事的な暴力という違いはあるけれど、
基本的には「戦闘力」というところに落ち着かせることができる戦いである。

作者は自然の偉大さや貴重さなどを訴えたかったのかもしれないが、
双方の圧倒的優位を示すことはしていないように思う。

むしろ、人間側の方が戦闘力の向上可能性を感じさせるので、
異星人が侵略されるのは時間の問題であるかのようにも思わせる。

自然のみが持つ偉大さとは何なのだろうか。

せっかく3D映画によって視聴者が多くのことを感じられるようになったのだから、
自然の「自然にしかない偉大さ」をもっと体感させてほしかったように思う。
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