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誰に投票するかじゃなくて、決め方が気になる。

ちょっと前に選挙が終わりましたが、
誰に&どこに投票するかを考えるよりも、
選挙制度ってどうなっているんだろうか
or
制度によってどういう影響があるんだろうか、
と悶々考えているうちに選挙が終わっていました。

前回はちゃんと投票したのに。

日本の選挙の仕組みについては
http://allabout.co.jp/career/politicsabc/closeup/CU20050808A/を。

今は小選挙区比例代表並立制が採用されていますね。

小選挙区制では一番の人気者が当選する一方、死票が多く、
比例制度は票が分配される分、小政党が乱立してしまう恐れがある制度です。


物事を選ぶとき、色んな決め方があります。
よく使われる多数決でさえ、様々なやり方があります。


例えば、どこか旅行に行くとしましょう。
3人の人がいて、それぞれの希望場所の順番は
Aさんは 東京 > 名古屋 > 大阪
Bさんは 名古屋> 大阪  > 東京
Cさんは 大阪 > 東京  > 名古屋
だったとします。

普通に決めようと思っても、決まらない状態なので、
ここで工夫をしてみます。

まず、
「東京と大阪ではどっちに行きたいか」と聞くと、
2対1で大阪に決まります。

そのあと、
「大阪と名古屋でどっちに行きたいか」と聞くと、
1対2で名古屋に決まります。

よって、名古屋に行くことになります。


このように、決め方によって、何に決まるかが大きく左右されるのです。

もっと人数が多い時には、
・最も行きたい所だけに投票する
・最も行きたくない所だけに投票する
・各候補地に点数を振り分けて合計する
・勝ち抜き(トーナメント)制を導入する
・総当たり(リーグ)制で決める
などがあります。
(他にも任命制など、選挙以外の決め方もある)

それぞれの決め方で決まる人の特徴が変わったり、
アクシデントに対応できにくい等の問題を抱えていたりします。

それぞれについて考えてみましょう。


・最も行きたい所だけに投票する
これだと一番行きたい人が多いところが選ばれます。
選挙の「小選挙区制」と同じ方式ですね。

もちろん、問題は死票です。
得票率が51%でも通るわけです。

もしも、49%が「絶対に行きたくない」と言っていても決まります。
もっとも人気がある人が通るけれど、
嫌われているかどうかは結果に影響しない、ということです。



・最も行きたくない所だけに投票する
これなら皆が忌避する場所を避けられます。
無難な答えが出るということです。

さっきとは逆で、全員でもっとも行きたいところに行けない可能性があります。
つまり、死票が生まれる事はさっきと変わりないということです。

嫌われては困る役職はこの方法で決めるとよいですね。



・各候補地に点数を振り分けて合計する
例えば、1位3点、2位2点、3位1点、という方法で集計する方法です。

これはなんだかフェアな気がしますが、
これはこれで問題があります。

例えば、1つの候補地が災害等で行けなくなった時に、
他の候補地の点数が変動してしまう。

つまり、他の投票結果に点数が依存しているんですね。

だから、もし徒党を組めば、ある候補地を潰すこともできるのですね。
「東京なんて絶対に行きたくねぇよな!」と団結すれば、
団結した皆が東京を最下位にすることもできます。

口裏合わせをせず、当選後に変更が無ければ
比較的公平性を感じられる案かもしれませんね。



・勝ち抜き(トーナメント)制を導入する
不人気の候補を消していき、
最後に生き残った所を選ぶ方法ですね。

これは先ほど示したように、1つ1つ比べるなら、
組み合わせの方法によって当選者が変わります。

他にも、全てに一気に投票して消していくのなら、
例えば候補地が
新宿(東京)、難波(大阪)、心斎橋(大阪)
の3つであれば、始めの投票で大阪の票が割れてしまって、
東京が勝ちやすくなってしまいます。


・総当たり(リーグ)制で決める
全ての候補に関して2つずつ投票して決める方法です。

これが一番フェアな気がしますが、
これの一番のネックは投票回数の多さですね。

候補地が5つあれば20回投票&集計が必要です。

小さい規模のものならともかく、
政治の選挙などで採用するのは現実的じゃありません。



このように、どれもがそれぞれ長所、短所を抱えています。

何かを決める時、どういう人が選ばれるべきかをまず考え、
それを元に決め方を考える必要があると思います。


革命者を選びたいのなら死票は厭わず人気者を、
緩衝剤的な人選をしたいのなら嫌われていない人を、
全ての票を無駄にしないようにしたいのであれば点数制を、
運も含めて持っているような人を選びたいならトーナメントを、
手間はかかっても各候補をそれぞれ比べたいなら総当たりを。


しかし、みんながこの知識を持ってしまうと
「決め方」の決め方で争ってしまう恐れもあるのですが(笑)


参考

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)
(2008/06/17)
高橋 昌一郎

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